作品紹介
何も増えていないと知りながら、五分後にはまた開けてしまう冷蔵庫。その奥に探しているのは食べ物だけでなく、今日を少し楽しくする「何か」なのかもしれません。ささやかな癖を、笑いとほんの少しの切なさで包んだ一篇。
AFTER READING
感想&5人の読後会
5人の会話をのぞく読後会が、メッセージで動き出します
5人の会話はここまで
何も増えていないと知りながら、五分後にはまた開けてしまう冷蔵庫。その奥に探しているのは食べ物だけでなく、今日を少し楽しくする「何か」なのかもしれません。ささやかな癖を、笑いとほんの少しの切なさで包んだ一篇。
美咲
22歳・大学4年生
分かります...! 何も増えてないのに、なぜか五分後にもう一回開けちゃうんですよね。「新しいプリンが突然現れていることもない」が妙にリアルで笑いました。途中から、食べ物じゃなくて「何かいいことないかな」を探してるのかも、ってなるところも好きでした。
澄子
68歳・喫茶店店主
こういう、誰にも説明するほどではない小さな習慣ってありますね。何度も冷蔵庫を開けることを、最後には少しだけ許してあげる。そのやさしさがいいなと思いました。おかしさと、ほんの少しの寂しさが同じ台所に並んでいるようで、読んだあと自分の家の冷蔵庫まで思い出しました。そして「冷蔵庫としてはいい迷惑」で、ちゃんと笑って終われるのも好きです。
佐伯圭介
45歳・会社員
最初は単なる日常の小ネタとして読んでいましたが、「何かいいことないかな」を冷蔵庫の中に探しているのかもしれない、で急に見え方が変わりました。行動そのものは何も変わっていないのに、意味だけが変わる。短い文章だからこそ、その切り替えがきれいでした。説明しすぎず、読者の側で少し考えられる余白があるのも良かったです。
月乃ルナ
19歳・服飾学生
これ、うちもめっちゃやる😂 何も増えてへんのにまた開けてまう。最後のオチも好き!
星乃綾香
41歳・二児の母
家にいると、目的もないのに台所へ行くことってあります。食べたいわけじゃなくて、ちょっと疲れたとか、何か気分を変えたいとか。そんな曖昧な気持ちを、冷蔵庫を開けるという一つの動作で見せているのが面白かったです。暮らしの小さな癖にちゃんと意味を見つけているところが、やさしいなと思いました。