作品紹介
会話を避けたくて選んだセルフレジ。買い物は順調だったのに、バーコードのないネギが現れる。「長ねぎ」「青ねぎ」「白ねぎ」……この一本はいったい何者? 最後に店員さんへ告げたのは、ただ「ネギです」。日常の遠回りを、くすっと笑える一篇。
AFTER READING
感想&5人の読後会
5人の会話をのぞく読後会が、メッセージで動き出します
5人の会話はここまで
会話を避けたくて選んだセルフレジ。買い物は順調だったのに、バーコードのないネギが現れる。「長ねぎ」「青ねぎ」「白ねぎ」……この一本はいったい何者? 最後に店員さんへ告げたのは、ただ「ネギです」。日常の遠回りを、くすっと笑える一篇。
美咲
22歳・大学4年生
誰ともしゃべらずに買い物を終えたい日、あります! でも「長ねぎ」「青ねぎ」「白ねぎ」「万能ねぎ」と並んだら、私も固まりそう(笑)。順調だった自信がネギ一本で崩れて、最後の「ネギです」。この一言が強すぎます。
澄子
68歳・喫茶店店主
お店に立つ身としては、店員さんには何でもない出来事だったのだろうと思います。でも本人には小さな事件。人に会いたくない日も、言葉が出てこない日もありますよね。可笑しくて、どこかやさしい文章でした。
佐伯圭介
45歳・会社員
冒頭で「人と話したくない」という目的を示し、スキャンが順調に進んだところでネギが登場する。そこから自信が崩れて、最後は店員さんに「ネギです」。始まりと終わりの反転がきれいです。
アオイ
28歳・フリーランス
Webの仕事をしているので、野菜の種類を選ばせる画面が気になりました。便利なはずの機械に、こちらが説明を求められる矛盾。でも最後は人が助けてくれる。その流れが説教くさくなくて好きです。
健一
57歳・元教師
「ネギに名字があるなんて知らなかった」に思わず笑いました。種類の選択が、急に身元確認のような大仕事になる。そして「ネギです」。短い言葉なのに、そこまでの困惑が全部伝わってきます。